キャラメルボックスらしく
キャラメルボックスのハーフタイムシアター「あした あなた あいたい」「ミス・ダンデライオン」@新宿シアターアプル。
昨冬に上演された「クロノス」の姉妹作にして、原作「クロノス・ジョウンターの伝説」に収録された中編3作品の、残り2編を舞台化した作品。
「クロノス」に登場した別のキャラクターが主人公となり、欠陥タイムマシン「クロノス・ジョウンター」を使ってタイムトラベルをするって話。
今回はハーフタイムシアターということで、通常2〜3時間の舞台をその半分、1時間で2本上演。なので、展開がとても速い。
この手法は「普通の」劇団ではまずやらない。1時間では作者の伝えたいことを書ききれないし、1時間ではチケット代等を考えると割に合わないからである。
こういったハーフタイムシアターを何度かやったり、かつては新幹線で芝居をやったりしていたキャラメルボックス、演劇界では完全に「異端児」である(業界からは好かれていない・笑)。
平日・マチネーにも関わらず、補助席まで出るという盛況ぶり。評判が良いのかな。
どちらの作品も、きっちりとタイムパラドックスをしっかりと考えて作っており、矛盾点はほぼないと見てよい。
個人的には「ミス・ダンデライオン」が非常に良かった。泣けるよ、この話。
…そういえばこの2日間、ずっと「タイムトラベルもの」な物語を観ているのだが(笑)。オレ、本当にこういうジャンルが好きなんだな。