pekopon001’s diary

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キャラメルボックス「猫と針」@俳優座劇場

キャラメルボックス公演とは言いつつも、脚本は恩田陸、演出は扉座横内謙介という布陣。
そして、出演者もたったの5人という、普段のキャラメルボックスでは考えられない少人数構成。


『チャレンジシアター』と銘打ったこの公演、実は今回で5回目なのだが、コンセプトは「違う血を入れてみる」である。
ある時は、別の劇団とのコラボだったり、今回のように脚本・演出が成井豊ではなかったりと。


今回のストーリーは、「人はその場にいない人の話をする」というもの。
たいがいにおいて、友人が2人ないし3人以上集まれば、その雑談の中で「そういえば、あいつってさぁ…」みたいな展開になる。
今回の5人の登場人物は、そんな人間関係で、「その場にいない」友人らの話をする。それがほめ言葉であったり、陰口であったり…。


全編を通じて、そんな会話劇が淡々と進む。はっきりとした起承転結はなく、最後は「あ、終わりなんだ」といった感じ。
しかし、どこか日常の一部を切り取った感のある話が、とてもリアルで面白かった。


カーテンコールでは、拍手が鳴りやまず、今回のプロデュースも務める、主演の岡田達也が出てきて「今回はまあ、こんな話なので、あんまりベラベラ喋るのも…」と、短く挨拶。確かに。かなりダークサイドなお話でしたから。


こんなキャラメルボックスもありですな。
あと、演劇って、やはり小さいハコのほうが良い!