未勝利チャンピオン
フォーミュラ・ニッポンにて、最終戦で4勝目を飾り、念願のチャンピオンを獲得…したかにみえた小暮卓史が、マシンレギュレーションにより失格、4位入賞で総合ポイントを「46」とした松田次生がチャンピオンを獲得しました。
そして、なんと今シーズンの松田は1回も勝っていないという珍記録。いや悪い意味ではなくて、地道にポイントを重ねた結果が出たということです。
近年のモータースポーツにおける、シーズン最少優勝回数の主な記録を見てみましょう。、
F1では、2003年のキミ・ライコネンが優勝1回のみで、ランキングは惜しくも2位(チャンピオンはミハエル・シューマッハー。ポイント差はわずかに「2」)。1982年のケケ・ロズベルグの優勝1回でチャンピオン、というあたりも有名ですな。
WRCでは、2001年のリチャード・バーンズが、やはり優勝1回だけで、チャンピオンを獲得。しかも勝ったのが最終戦のグレートブリテンw
バーンズあたりは、キャリアの通算優勝回数自体も少なく、常に2位や3位をキープ、ポイントスタンディングで上位につけていたという記憶があります。
さて、今回のFポンですが、優勝回数自体は、小暮が3勝、本山哲も3勝(鈴鹿で3戦3勝だってさ)、あとの3戦は外国人ドライバーが1勝ずつという構図。
普通に考えれば、小暮か本山、という計算です。しかし、本山は3勝=30ポイントも稼いでいるのに、残りの6戦でわずか8ポイントしか獲得しておりません。いかに「取りこぼし」が多かったことが分かります。
2000年のFポンで初勝利(この年は、F1からの「都落ち」で、高木虎之介がほかを圧倒、チャンピオンを獲得しましたが)、次代のエースとも言われた松田が、7年という歳月をかけて、やっと頂点に登り詰めました。おめでとうございます。
そういえば最終戦には、トニー・カナーンがスポット参戦していたんですねぇ。超ひだまつりがなかったら、ちょっと行きたかったかも。