pekopon001’s diary

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失った記憶

キャラメルボックス「バイ・バイ・ブラックバード」@サンシャイン劇場


結成25周年の2本目は、成井豊真柴あずきの共作。
久しぶり?そうでもない?新作としては08年の「君の心臓の鼓動が聞こえる場所」以来ですかねぇ。


病気によって11年分の記憶を失ってしまった主人公・ナツカは27歳。
再び社会に復帰するため、「再教育」のために通い始めた学校で、同じ病気で記憶を喪失した4人の「同級生」たちと出会って…。


記憶をなくして苦しむ本人と家族の絆を描いた群像劇。
終盤はかなりグッと来るものがありますよ。べ、別に泣いてなんかいないんだからっ(いやすみません、泣きました…)。

現代劇のときのキャラメルは、たいがいにおいてファンタジー色が強いのですが、今回はその手の要素を排除した物語でした。
ナツカを演じた實川貴美子さんや、扉座からの客演の有馬自由氏がいい味出しておりました。


キャラメルの次回作は、夏に10年ぶりの再演となる「また逢おうと竜馬は言った」。
そして秋には「シラノ・ド・ベルジュラック」。キャラメルボックスが古典の名作をやるって、何か意外な組み合わせですな。
これも25周年のなせる技か。