pekopon001’s diary

はてなダイアリーから移管。ほぼ買い物メモですが…

店じまい

ジュブナイル向けのソノラマ文庫をはじめ、ハードSFからファンタジーまで、様々な作品を世に送り出してきた朝日ソノラマが、本年9月を以て廃業、店じまいをするそうです。
理由は…まあ一目瞭然、昨今のライトノベル文庫の乱立による競争力の低下、ということで。
コンテンツは朝日新聞社のほうに引き継がれるとのことで、人気作家のシリーズや書籍が打ち切られるという心配はなさそうですが(全部が全部安泰ではないのだろうけれど…)、長年ソノラマ文庫にお世話になった私にとって、やはりショックな出来事です。


まあ、ソノラマ文庫が好きという人は、確実に若くないだろうし、多少のノスタルジーはあるでしょう。
書店の棚にも、ソノラマ文庫のスペースはほとんどなくなってしまったしな。時代的な役割を終えてしまったのかもしれません。

菊地秀行笹本祐一夢枕獏高千穂遙、千葉暁、嵩峰龍二、はままさのり…そして、パスティーシュ作家として名をはせる以前の清水義範…。数を挙げればきりがありません。清水義範の「ランドルフィ物語」や「宇宙史」シリーズは秀逸に一言に尽きます。そして「ARIEL」は私のバイブルでもある。あー、今の若い子たちは、「ARIEL」なんて知らねーだろうなぁ…。


ジュニアノベルズの先駆けでもあり、日本においてSFやファンタジーが「市民権」を得るための重要なファクターたる存在でした。
80年代は、「ジュニアノベルズなんぞ書いているやつは作家じゃねぇ」とか言われた、受難の時代でしたからねぇ…。
誰とは言わないけれど、例えばろくでもねぇクソミステリーなんか書いて「大作家」とかいう奴らなんぞよりよほどマシだと思っていましたから私。


ありがとう朝日ソノラマ。そして、お疲れさまでした。
そして「宇宙へのパスポート4」も(いやそもそも出るのか分からないけれどw)よろしくお願いしますね、朝日新聞社さん♪