ジロ・デ・イタリア 第16ステージ
1級山岳が続いた上に、最後も山頂ゴール。
しかもいつもより距離が長いときたもんだの、難関ステージ。
逃げるのはポポヴッチ、クネゴ、ポジージオら。
4人グループを形成していたが、スカルポーニが脱落して3人になる。
先頭グループが3カ所目の山岳を通過してから3分後、スカルポーニを吸収したマリアローザグループが続く。
ペトラーノ峠の山頂ゴールに向けての最後の上りが始まる前に飛び出したのはポポヴィッチ。
クネゴとポジージオは反応出来ず。
ポポヴィッチはペトラーノ峠の上りに入ってもペースが落ちず。逆にクネゴのペースが上がらず、その差は30秒以上に広がる。
集団は峠の上りでようやくペースを上げる。果たして、ポポヴィッチに追いつくことができるか?
そんなマリアローザグループから飛び出したのは、当のマリアローザを着るメンショフ、マリアチクラミーノのディルーカ、06年覇者のバッソ、昨年ツールを制覇したサストレという4人の超豪華メンバー。
総合優勝に向けて勝負に出る。
総合3位のライプハイマーは追いつけないっ。
残り5km、ポポヴィッチの一人旅は続く中、4人の豪華メンバーから、サストレがさらにアタック。その後ろにバッソ、少し遅れてメンショフとディルーカの2人。
サストレは一気にポポヴィッチの差を詰めて、30秒差。
残り2km、「足」を使い果たしたポポヴィッチを、ついにサストレがオーバーテイク。ステージ優勝を狙ったポポヴィッチだが、「賭け」に失敗した。
バッソも猛追するが、サストレのペースは衰えず、そのままステージ優勝。
昨年のツール・ド・フランス王者が、7時間に及ぶ死闘を制した。
マリアローザに変化はなく、メンショフがキープ。
しかも、ディルーカと併走していた最後の最後でスパート、ボーナスタイムを獲得して、総合のタイム差をさらに広げるという荒技。
アスタナチームは泣きっ面に蜂。
ステージ優勝を狙ったポポヴィッチは失敗するわ(結局18位…)、ライプハイマーは総合争いで離されるわ。事実上、総合優勝から脱落か。
明日は休息日。
最後の戦いは明後日から。