ジロ・デ・イタリア 第21ステージ
いよいよ最終ステージ。ローマ市街を走る個人TTが、今年で100周年記念のジロ最後の舞台である。
個人TTだが、わずか15kmという短い距離では、それほどの差がつくはずもなく、このまますんなりメンショフが…
って、アァーツ。メンショフが最後の1kmの地点で落車してるぅ〜!
Jスポの実況陣も、そしてテレビを見ていた我々も思わず叫んだ瞬間でした。
気まぐれに降り始めた雨が、石畳の道路を濡らし、バランスを崩したメンショフが落車するという、何という神の気まぐれっ!
しかし、どよめいたのも束の間、TTを得意とするメンショフは、総合2位のディルーカよりも速いタイムでフィニッシュ、無事にマリアローザを守りきりました。
結果的に、メンショフとディルーカの差は41秒。21日間走って41秒ですか。本当に僅差、そして激闘。
100周年の記念にふさわしく、そしてメンショフの落車のシーンは伝説になることでしょう。
そんなわけで最終結果。
総合優勝:デニス・メンショフ(ラボバンク)
2位:ダニーロ・ディルーカ(LPR)+41
3位:フランコ・ペッリツォッティ(リクイガス)+01.59
4位:カルロス・サストレ(サーヴェロ・テストチーム)+03.46
5位:イヴァン・バッソ(リクイガス)+03.59
現役復帰のランス・アームストロングは12位と、それなりの健闘。鎖骨骨折からの回復後、ツールではどんな走りを魅せてくれるでしょうか?
いや、そもそもアスタナのチームが、それまで存続しているかどうか危ういところですが。